★2005年12月13日【盛岡タイムス】掲載

漆とシルバーのコラボレーション作品

【漆とシルバーのコラボレーション作品】  

千葉香シルバージュエリー展 黒漆らでん作品も

       盛岡市の彫金作家、ジュエリーデザイナーの千葉香さんの「アートクレイ+彫金技法・基礎と応用」出版記念シルバージュエリー展が14日まで、同市菜園1丁目のかわとく壱番館キューブ店かわとく工藝館で開かれている。同書の中で紹介されている作品のほか、新作を合わせて約200点が展示されている。
  千葉さんが特許を申請している新技術、アートクレイシルバー(銀粘土)と彫金の接合技術を紹介した「同・基礎」は2004年、「同・応用」は今年の7月に、美術出版社から全国で発売。写真をふんだんに使って、専門技術を分かりやすく解説している同書は、発売当初から好評を得ているという。
  「同・応用」の中では、伝統工芸とシルバーの組み合わせに取り組んだ千葉さん。今展では、県内の職人を訪ねて技術を身に付けたという漆とシルバーのコラボレーション作品も出展。シルバーの土台の上に黒漆を流し、らでんを施したネックレスは、中央に珍しいラベンダーヒスイを配置した。
  新作「truly feather」シリーズは、インディアンジュエリーを意識して、シルバーの羽根をモチーフに使った作品。心の羽根を伸ばして飛躍するイメージで制作した。
  会場全体の壁面を彩るブルーのオブジェは「ぺ」シリーズ。すべてを組み合わせると、一つの長方形になるという。「心の中にあるいやな感情を吐き出して、すっきりきれいになろう」という意味を込める。柔らかい形のスターリングシルバーの土台に、黒真珠を配した同シリーズのジュエリーも出展している。
  同市中ノ橋通1丁目でアトリエ「SILVER ART★KAORI」を主宰。日本ジュエリーデザイナー協会会員、盛岡芸術協会彩工芸会会員。
  午前10時から午後7時半(最終日は同4時)まで

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